みなさん、おはようございます。日本で暮らすみなさんに役立つ情報をポルトガル語でお伝えしています。今回が第95回です。
今回は、自転車の交通事故についてお話します。
日本では4月から小学校、中学校、高校、大学などの学校の学年度が始まります。新しく小学1年生になった児童は初めての通学ですし、新しく中学1年生や高校1年生になった生徒は、今までとは違う通学の道で学校に通うことになります。中学生や高校生は自転車で通学する生徒も多いです。
群馬県は、中学生と高校生の通学時の自転車の交通事故件数が、2022年は全国で一番多かったです。特に高校生は、9年連続で群馬県が一番多かったです。
大人も含め、自転車に乗るときは次のことに注意しましょう。
(1)自転車は、法律では自動車と同じように車両としての扱いです。したがって、交差点では交通信号を守り、一時停止の標識がある所では一時停止をしましょう。また車道の左側を走るのが原則です。右側を走るのは禁止されています。
自転車が歩道を走ることができるのは、歩道を走っても良いという道路標識のある歩道や、自転車の運転者が13歳未満の子ども、70歳以上の高齢者、身体の不自由な人の場合です。また、道路工事などで自転車が通れないような車道や交通状況の場合です。これらの場合でも、歩行者が優先です。
(2)自転車の保険に必ず入らねばなりません。
(3)自転車用ヘルメットをかぶりましょう。自転車の事故で死亡したケースの約60%は、頭部の負傷です。また、ヘルメットをかぶっていない人はヘルメットをかぶっている人に比べて死亡率が約3倍です。
(4)自転車に乗るときは、次のことも、してはいけません。携帯電話をしながらの運転、複数の自転車が並列で走ること、1台の自転車に二人が乗ること、傘をさしての運転、夜の無灯火の運転、そして飲酒運転は、してはいけません。
実際の自転車の事故では、事故の相手は約90%が自動車です。そしてお互いに道から出てきた時や、右折・左折の時に事故を起こすことが大変多いです。時間帯は、朝の通学・通勤の時間帯が大変多いです。自転車に乗る人だけでなく、自動車を運転する側の人も、これらに特に注意してください。
いろいろと困ったことについては、群馬県の「ぐんま外国人総合ワンストップセンター」(電話027-289-8275)に相談してください。祝日や年末年始以外の月曜から金曜の9時から17時まで相談できます。
今日の放送の内容は以下のホームページで、文章でも知ることができます。
https://jp-ed-gcommunity.jimdofree.com/
来月の放送予定は3月15日(金)の朝8時5分頃から5分間ほどです。また聴いてくださいね。