みなさん、おはようございます。日本で暮らすみなさんに役立つ情報をポルトガル語でお伝えしています。今回が第89回です。
今回は、感染症の同時流行についてお話します。
夏に流行する、特に子どもがかかりやすい感染症には、ヘルパンギーナ、プール熱、手足口病などがありますが、今年は群馬県では特にヘルパンギーナの感染が多く、警報が発令されています。
ヘルパンギーナは、主に4才以下の子どもが多くかかります。突然の39~40度の高熱が1~3日続いたあと、喉が赤くなり小さな水ぶくれができ、のどが強く痛みます。口の中が強く痛むので、食欲不振や乳児では母乳やミルクを飲めなくなることがあり、脱水症に注意が必要です。感染経路は、飛沫感染、接触感染、便からの感染です。予防には、石鹸と流水での手洗い、タオルの共用をしない、おむつの適切な処理などです。
また、全国ではRSウイルスも流行しています。例年は秋から冬にかけて流行することが多いのですが、今年はこの夏から流行が始まっています。どこにでもいる一般的なウイルスで、熱やせきなど、かぜのような症状です。おとなになるまで何度もかかって免疫を獲得するので、おとながかかっても鼻かぜ程度で済みます。しかし、免疫を持たない小さい子どもが初めて感染すると肺炎などを起こして重症化することがあります。特に生後3か月くらいまでの乳児は呼吸困難など命の危険もあるので注意が必要です。免疫が弱くなっている高齢者も注意が必要です。
感染経路は、飛沫感染と接触感染です。予防は、手洗いを十分にすることです。
3年以上続いた新型コロナウイルスの大流行に対して、私たちは様々な予防や注意をしてきました。それが同時にこれらの感染症の予防にもなっていたところに、今年の5月から新型コロナウイルスの対策が緩和されたことで、これらの感染症にかかりやすくなっているのではないかと言われています。
一方で、新型コロナウイルスの感染者は再び増加傾向にあります。夏休みや帰省などで高齢の人と会う場合や大人数で集まる場合は、マスク着用、こまめな換気を行いましょう。また、発熱などに備えて新型コロナ抗原定性検査キットや解熱鎮痛剤を準備しておきましょう。高齢の人や基礎疾患のある人などの重症化リスクの高い人向けに、ワクチンの追加接種を行っています。自治体からの接種の案内にもとづいて、早めの接種を検討しましょう。
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いろいろと困ったことについては、群馬県の「ぐんま外国人総合ワンストップセンター」(電話027-289-8275)に相談してください。祝日や年末年始以外の月曜から金曜の9時から17時まで相談できます。
今日の放送の内容は以下のホームページで、文章でも知ることができます。
https://jp-ed-gcommunity.jimdofree.com/
来月の放送予定は9月15日(金)の朝8時5分頃から5分間ほどです。また聴いて
くださいね。